INDEX


たく
用字=多久、拷、妙、細布
和名=こうぞ
くわ科
産地=本州、四国、九州
梯衾新羅へいます君が目を今日か明日かと斉ひて待たむ
(巻一五の三五八七)(他に二一七、四六○、七○四、九〇二、二八二二等)index

たけ
用字=多気、竹
和名=まだけ
かほん科
産地=栽植(原産・中国)
二十三日(天平勝宝五年正月)興によりて、大伴家持の作れる歌 わが屋戸のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
(巻一九の四二九一)(他に一二四、八二四、三四七四、四二八六等)index

たちばな
用字=橘、橘花、多知波奈、多知花
和名=みかん、たちばな
みかん科
産地=四国、九州
三方の沙弥の歌 橘の蔭ふむ路の八衝にものをぞ念ふ妹に逢はずて
(巻二の一二五)index

たで
用字=蓼
和名=たで、やなぎたで
たで科
産地=本州、四国、九州
わが屋戸の穂蓼古幹採み生し実になるまでに君をし待たむ
(巻一一の二七五九)index

たわみづら(たはみづら)
用字=多波美豆貞
和名=ひるむしろ
ひるむしろ科
産地=北海道、本州、四国
安波をろのをろ田に生はるたはみ蔓引かばぬるぬる吾を言な絶え
(巻一四の三五〇一)index

たまばはき
用字=多麻婆波伎、玉箒帯、玉掃
和名=こうやぼうき
きく科
産地=本州、四国、九州
大伴家持の作れる歌 始春の初子の今日の玉箒手に執るからにゆらく玉の緒
(巻二〇の四四九三)(他に三八三〇)index

たまかづら
用字=多麻可豆良、玉葛
和名=ごとうづる
ゆきのした科
産地=北海道、本州、四国、九州
巨勢の郎女の、報へ贈れる歌玉葛花のみ咲きて成らざるは誰が恋ならめわが恋ひ念ふを
(巻二の一〇二)(他に一〇一、一四九、三二四等)index

ちばな
用字=茅草
和名=つばな、ちがや
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
紀の女郎の、大伴の宿禰家持に贈れる家 戯奴がためわが手もすまに春の野に抜ける茅花ぞ食して肥えませ
(巻八の一四六〇)(他に一四四九、一一七九、一三四七等)index

ちさ
用字=知佐、治佐
和名=えごのき
えごのき科
産地=本州、四国、九州
大伴宿禰家持の興に依りて作れる歌 長歌 前略…世の人の立つる言立ちさの花咲ける盛に…後略
(巻一八の四一〇六)(他に一三六〇、二四六九)index

ちち
用字=知智、知々
和名=いちょう
いちょう科
異説=いぬびわ
産地=栽植(原産・中国)
長歌 ちちの実の父の命 柞葉の母の命 おほろかに 情尽して念ふらむ…後略
(巻一九の四一六四)(他に四四〇八)index

つがのき
用字=都我能奇、都賀乃樹、樛木
和名=つが
まつ科
産地=本州、四国、九州
近江の荒れたる都を過ぎし時、柿本の朝臣人麻呂の作れる歌 長歌前略…橿原の日和の御代ゆ 生れましし神のことごと樛の木のいやつぎつぎに…後略
(巻一の二九)(他に三二四、四○〇六、四二六六)index

つき
用字=槻
和名=けやき
にれ科
産地=本州、四国、九州
天飛ふや軽の社の斉槻幾世まであらむ隠嬬ぞも
(巻一一の二六五六)(他に二一〇、二三五三)index

つきくさ
用字=月草、鴨頭草
和名=つゆくさ
つゆくさ科
産地=北海道、本州、四国、九州
鴨頭草に衣ぞ染むる君がため綵色ごろも摺らむと念ひて
(巻七の一二五五)(他に一三三九、一三五一二二八一、二二九一等)index

つきぬちのかつら
用字=月之内之楓、月人之楓、月人楓
和名=もくせい、きんもくせい
もくせい科
産地=九州、或は栽植
黄葉する時になるらし月人のかつらの枝の色づく見れば
(巻一〇の二二〇二)index

つぎね
用字=次嶺
和名=ひとりしずか
ちゃらん科
異説=ふたりしずか(植物名ではなく連っている嶺の意)
産地=北海道、本州、四国、九州
長歌 つぎねふ 山城道を 他夫の馬より行くに…後略
(巻一三の三三一四)index

つげ
用字=黄楊
和名=つげ、ほんつげ
つげ科
産地=本州、四国、九州採
興に依りて大伴の宿禰家持の作れる 嬢子らが後のしるしと黄楊小櫛生ひ更け生ひて靡きけらしも
(巻一九の四二一二)(他に一七七七、二五〇〇、二五〇三、三二九五等)index

つた
用字=都多、津田、蔦、角
和名=ていかかづら
きょうちくとう科
産地=本州、四国、九州
長歌 前略…延ふ蔓の 別れし来れば 肝向がふ心を病み思ひつつ…後略
(巻二の一三五)(他に二八二、四二三等)index

つちはり
用字=土針
和名=めはじき、えんれいそう
ゆり科
産地=北海道、本州、四国、九州
わが昼前に生ふる土針心ゆも想ばぬ人の衣に摺らゆな
(巻七の一三三八)index

つつじ
用字=管自、菌、管士、管仕、都追慈
和名=やまつつじ
つつじ科
産地=北海道、本州、四国、九州
山越えて遠津の浜の石つつじわが来るまでに含みであり待て
(巻七の一一八八)(他に一八五、四四三、九七一、一一八八等)index

つづら
用字=都立良、黒葛
和名=あおつづらふじ
あおつづらふじ科
産地=北海道、本州、四国、九州
上つ毛野安蘇山つづら野を広み延ひにしものを何か絶えせむ
(巻一四の三四三四)index

つばき
用字=都婆吉、都婆伎、椿、海石榴
和名=やぶつばき、やまつばき
らばき科
産地=本州、四国、九州
大伴の宿禰家持の館に宴する歌 奥山の八峰の椿つばらかに今日は暮らさね丈夫のとも
(巻一九の四一五二)(他に五四、五八、一二六二、三二二二、三一五二等)index

つぼすみれ
用字=都保須美礼
和名=つぼすみれ
すみれ科
産地=北海道、本州、四国、九州
高田の女王の歌 山振の咲きたる野辺の都保須美札この春の雨に盛なりけり
(巻八の一四四四)index

つまま
用字=都万麻
和名=だぶのき
くす科
産地=本州、四国、九州
大伴の宿禰家持の歌 磯の上の都万麻を見れば根を延へて年深からし神さぴにけり
(巻一九の四一五九)index

つみ
用字=柘
和名=やまぐわ
くわ科
産地=北海道、本州、四国、九州
若宮の年魚麻呂の歌 古に梁打つ人の無かりせば此間もあらまし柘の枝はも
(巻三の三八七)(他に三八六、一九三四)index

つるばみ
用字=橡
和名=とちのき
とちのき科
産地=北海道、本州、四国
橡の衣ほ人吉事無しといひし時より着欲しく念ほゆ
(巻七の一三一一)(他に一三一四、二九六五、二九六八、三○○九等)index

ときじきふじ(ときじきふぢ)
用字=時藤
和名=なつふじ
まめ科
産地=本州中南部、四国、九州
大伴の宿禰家持の、板上の大嬢に贈れる歌 わが屋前の時じき藤のめずらしく今も見てしが妹が咲容を
(巻八の一六二七)index

ところづら
用字=冬薯蕷葛
和名=ところ
やまのいも科
産地=北海道、本州、四国、九州
皇祖神の神の官人冬薯蕷葛いや常しくに吾かヘり見む
(巻七の二三三)(他に一八○九)index