INDEX


さいかち
用字=(該当文字無)
和名=さいかち、かわらふじ
まめ科
産地=日本各地
さいかちに延ひおほどれる屎葛絶ゆることなく宮仕せむ
(巻六の三八五五)index

さかき
用字=賢木、栄木、神木
和名=さかき、まさかき
つばき科
産地=本州、四国、九州
大伴の坂上の郎女、神を祭る歌一首一長歌 前略 奥山の腎木の枝に白香著け木綿とりつけて…後略
(巻三の三七九)index

さきくさ
用字=三枝
和名=みつまた
じんちょうげ科
異説=ささゆり、いかりそう、じんちょうげ
産地=九州、四国(本州のものは栽植)
春さればまづ三枝の幸くあらば後にも逢はむ莫恋ひそ吾妹
(巻一○の一八九五)(他に九○四)index

さくら
用字=佐久臭、佐具良、作楽、桜
和名=やまざくら
ばら科
産地=北海道、本州、四国、九州
河辺の朝臣東人の歌 春雨のしくしく降るに高円の山の桜はいかにあるらむ
(巻八の一四四○)(他に二五七、二六○、八二九、八七一、一○四七等)index

ささ
用字=佐々、小竹
和名=ささ(総称)くまざさ
かほん科
産地=本州、九州
楠本の朝臣人磨名の、石見の国より妻に別れて上り来し時の歌小竹の葉はみ山もさやに乱げども吾は妹思う別れ来ぬれば
(巻二の一三三)(他に四四三一、二三三七、三三八二)index

さなかづら
用字=狭根葛、核葛、狭名葛、佐奈葛、左名葛
和名=さねかづら、びなんかづら
もくれん科
産地=本州、四国、九州
さね葛のちも達はむと夢のみに警約ひぞわたる年は経につつ
(巻一一の二四七九)(他に九四、二○七、二二九六、三○七○等)index

さはあららぎ(さわあららぎ)
用字=沢蘭
和名=さわひよどり
きく科
異説=ひよどりばな、しろね
産地=北海道、本州、四国、九州 天皇、大后、共に大納言藤原家に幸しし日、黄葉せる沢蘭一株を抜き取りて…後略
(巻一九の四二六八の題詞)index

しきみ
用字=之伎美
和名=しきみ
もくれん科
産地=本州、四国、九州
兵部の大丞大原真人今城 奥山のしきみが花の名の如やしくしく君に恋ひわたりなむ
(巻二○の四四七六)index

しだくさ
用字=子太草
和名=のきしのぶ
うらぼし科
産地=北海道、本州、四国、九州
わが屋戸の軒の子大草生ふれども恋忘れ草見れどいまだ生ひず
(巻一一の二四七五)index

しぬ
用字=細竹、小竹、四能
和名=しのだけ、しの
かほん科
産地=本州、四国
うち靡く春さり来れば小竹の未に尾羽うち触りて鴬鳴くも
(巻一〇の一八三○)(他に一一二一、一二七六、一三四九、一三五○)index

しば
用字=志婆、之婆、柴、志波
和名=しば
かほん科(雑草の総称)
産地=日本各地
立ち易り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり
(巻六の一○四八)(他に五二九、八八六、二七七七)index

しひ(しい)
用字=四比、思比、椎
和名=しい
ぶな科
産地=本州、四国、九州
有間の皇子の、みづから傷みて松が枝を結べる歌 家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
(巻二の一四二)index

しらかし
用字=白杜、自橿 和名=しらかし
ぶな科
産地=本州、四国、九州
柿本朝臣人磨呂の歌集に出づ、但し、成る本に云う三方の沙弥の作れる。あしひきの山道も知らず白檀の枝もとををに雪の降れれば
(巻一○の二三一五)index

しりくさ
用字=知章
和名=さんかくい
かやつりぐさ科
産地=北海道、本州、四国、九州
湖葦に交れる草の知草の人みな知りぬ吾が下思
(巻一一の二四六八)index

すぎ
用字=杉、椙、須疑
和名=すぎ すぎ科
産地=九州、ほかは主として栽植
わが夫子を大倭へ遣りてまつしたす足柄山の杉の木の間か
(巻一四の三三六三)(他に四二二、七一二、一四○三、一七七三、一八一四等)index

すが、すけ
用字=菅、須気
和名=すげ
かやつりぐさ科
産地=北海道、本州、四国、九州
大納言大伴の卿の歌(いまだ詳ならず)奥山の菅の葉しのぎふる雪の消なば惜しけむ雨なふりそね
(巻三の二九九)(他に二八一、四一四、五八○、一二五○、一六五五、一九二一等)index

すず
用字=薦
和名=やのたけ、すずたけ
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
久米の禅師の、石川の郎女を嫂ひし時の歌 み薦刈る信濃の真弓わが引かばうま人さびて否とと言はむかも (巻二の九六)index

すすき
用字=須々伎、須々吉、須為寸、須酒伎、為々寸
和名=すすき、おばな かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
高市の連黒人の歌 婦負の野の薄押しなべ降る雪に宿惜る今日し悲しく思ほゆ
(巻一七の四〇一六)(他に四五、二二七七、三六八一、四〇一六)index

すみれ
用字=須美礼
和名=すみれ
すみれ科
産地=北海道、本州、四国、九州
山部の宿禰赤人の歌 春の野にすみれ採みにと来し吾ぞ野をなつかしみ一夜寝にける
(巻八の一四二四)(他に一四四四、三九七三、一四四九等)index

すもも
用字=李
和名=すもも
ばら科
産地=栽植(原産・中国)
天平勝宝二年三月一日の暮、春の苑の桃李の花を眺矚めて作れる大作家持の歌 わが園の李の花か庭に落るはだれのいまだ残りたるかも
(巻一九の四一四〇)index

せり
用字=世理、芹子
和名=せり
せり科
産地=北海道、本州、四国、九州
(!梓!)の妙観の命婦の葛城の王へ報へ贈れる歌 丈夫と思べるものを刀佩きてかにはの田井に芹子ぞ採みける
(巻二〇の四四五六)(他に四四五五)index