INDEX


かきつばた
用字=垣津幡、坦津旗、加古都幡多、坦幡
和名=かきつばた
あやめ科
産地=北海道、本州
大伴宿禰家持の作れるかきつばた衣に摺りつけ丈夫のきそひ猟する月は来にけり
(巻一七の三九二一)(他は一三四五、一三六一、一九八六三一五二一等)index

かし
用字=橿
和名=かし、あらがし
ぶな科
産地=本州、四国、九州
河内の大橋を独去く娘子を見る歌 長歌 前略…若草の夫かあるらむ橿の実の独が宿らむ…後略
(巻九の一七四二)index

かしわ(かしは)
用字=柏、我之渡
和名=かしわ
ぶな科
産地=北海道、本州、四国、九州
播磨の国の守安宿の王の奏せる稲見野のあから柏は時あれど君を吾が思ふ時は実なし
(巻二○の四三○)index

かたかご
用字=堅香子
和名=かたくり
ゆり科
産地=北海道、本州
堅春子草の花を攀じ折る歌 もののふの八十をとめらが頼把みまがふ寺井の上の堅香子の花
(巻一九の四一四三)index

かずのき(かづのき)
用字=可頭乃木
和名=ぬるで
うるし科
産地=北海道、本州、四国、九州
足柄のわを可鶏出のかづの木の我をかづさねもかづさかずとも
(巻一四の三四三二 東歌)index

かつら
用字=楓
和名=かつら
かつら科
産地=北海道、本州、四国、九州
向つ岳の若楓の木下枝取り花待つい間に嘆きつるかも
(巻七の一三五九)index

かには(かにわ)
用字=桜皮
和名=ちょうじざくら
ばら科
異説=うわみずざくら、しらかば
産地=本州
辛竹島を過ぎし時、出部の宿禰赤人の作れる歌−前略…敷細の枕も纒かず 桜皮纒き作れる舟に真楫貫き…後略
(巻六の九四二)index

かわやぎ(かはやなぎ)
用字=川楊、河楊
和名=ねこやなぎ
やなぎ科
産地=北海道、本州、四国、九州
絹の歌一首(絹は名の略称か?)河蝦鳴く六田の河の川楊のねもころ見れと飽かぬ河かも
(巻九の一七二三)(他に一八四七、一八四八、一八四九)index

かへ(かえ)
用字=柏
和名=かや
いちい科
異説=このてかしわ、ひのき
産地=本州、四国、九州
家婦が京に在す尊母に贈らむ為に誂へて作れる大伴家持の歌 長歌前略…直向ひ 見む時までは 松柏の栄えいまさね尊き吾が君
(巻一九の四一六九)index

かへるで(かえるで)
用字=加敝流氏、蝦手、鶏冠木
和名=かえで、いろはもみし、やまもみし
かえで科
産地=本州、四国、九州
大伴田村人嬢に、妹坂上人嬢に与ふる歌わが屋戸に黄変っ鶏冠木見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし
(巻八の一六二三)(他に三四九四)index

かほばな(かおばな)
用字=可保婆奈、可保波奈、容花貌花
和名=ひるがお
ひるがお科
異説=あさがお、かきつばた、むくげ、おもだか
産地=北海道、本州、四国、九州
大伴の宿旧家持の、坂上の大嬢に贈れる歌高田の野辺の容花おもかげに見えつつ妹は忘れかねつも
(巻八の一六三○)(他に二二八八、三五○五、三五七三)index

かや
用字=加夜、草
和名=すすき
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
中室命の歌わが夫子は板廬作らす草なくば小松が下の草を刈らさね
(巻一の一一)(他に一一○、三九六等)index

からあゐ(からあい)
用字=韓藍、鶏冠享
和名=けいとう
ひゆ科
産地=栽植(原産東印度)
大枳の旅人 秋さらば影にもせむとわが蒔きし韓藍の花を誰か採みけむ
(巻七の一三六二)(他に三八四、二二七八、一七八四)index

からたち
用字=枳
和名=からたち
みかん科
産地=栽植(原産、北中国)
忌部の首の歌 枳の棘原刈り除け倉立てむ屎遠くまれ櫛造る刀自
(巻六の三八三二)index

きみ
用字=寸三、吉備
和名=きび
かほん科
産地=栽植(原産、印度)
丹生の女王の、太宰の師大作の卿に贈れる歌占りにし人の食せる吉備の酒病めばすべなし貫簀賜らむ
(巻四の五五四)(他に三八三四)index

きり
用字=梧桐
和名=あおきり
あおぎり科
産地=中国、台湾に自生。日本内地のものは栽植
大伴の淡等謹みて状す 悟桐の日本琴一面
(巻五の八一○の題詞)index

くくみら
用字=久君美良、莖三
和名=にら
ゆり科
産地=北海道、本州、九州
伎波都久の岡の茎韮われ摘めど篭にも満た無ふ夫なと摘まさね
(巻一四の三四四四)index

くず
用字=久受、田葛、真葛、葛
和名=くず
まめ科
産地=北海道、本州、四国、九州
雁がねの寒く鳴きしゆ水茎の岡の葛葉は色づきにけり
(巻一○の二二○八)(他に二二九五、三○六八等)index

くそかづら
用字=屎葛
和名=ヘくそかづら、くそかづら、かばねぐさ
あかね科
産地=北海道、本州、四国、九州
高宮の王の数種の物を詠める歌崑莢に延ひおほどれる屎葛絶ゆることなく宮仕せむ
(巻一六の三八五五)index

くわ(くは)
用字=具波、桑
和名=やまぐわ
くわ科
産地=北海道、本州、四国、九州
たらちねの母のその業の桑すらに願へば衣に着るとふものを
(巻七の一三五七)index

くり
用字=久利、栗
和名=くり
ぶな科
産地=北海道、本州、四国、九州
那賀の郡の曝井の歌 三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむ彼所に妻もが
(巻九の一七四五)index

くれない
用字=久礼奈為、紅、呉藍
和名=べにばな
きく科
産地=栽植(原産・エジプト)
紅に衣染めまく欲しけれども著くにほはばや人の知るべき
(巻七の一二九七)(他に八六一、一二一八、二八二八、三八七七等)index

こけ
用字=蘿、苔、薜
和名=こけ
すぎごけ料、ぜにごけ科
異説=さるおがせ
産地=日本各地 み芳野の青根が峰の蘿むしろ誰か織りけむ経緯無しに
(巻七の一一二○)(他に九六二、一二一四等)index

こなら
用字=許奈良
和名=こなら
ぶな科
異説=ならがしわ、くぬぎ、かしわ
産地=北海道、本州、四国、九州
下毛野みかもの山の小楢のすまぐはし児らは誰が筍か持たむ
(巻一四の三四二四)index

このてがしは(このてがしわ)
用字=古之、川之波、児手柏
和名=このてがしわ
ひのき科
異説=おみなえし、こならの若葉、ははそ、楢の若葉
産地=栽植(原産・中国)
千葉の野の児手柏の含まれどあやにかなしみ置きてたち来ぬ
(巻二○の四三八七)(他に三八三六)index

こも
用字=許母、許毛、薦
和名=まこも
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
柿本人磨羇旅の歌 飼飯の海の庭よくあらし刈薦の乱れ出づ見ゆ海人の釣船
(巻三の二五六)(他に一三四八、二五三八、二七六六等)index